どうもこんにちは。演出助手の山本です。興野さん、阿部さんに続き三人目の助手です。
三人も助手がいて、何をやっているのかと言うと、主に興野さんが動きを、阿部さんが不在の俳優の動きと小道具の配置などを記録してます。
で、僕は何やってるかと言うと、宮沢さんの隣に居て「プロンプ」という、セリフを忘れた俳優に次の台詞を入れてあげたりする役目をしたり、あとは稽古中よく何でもないタイミングで小道具の段ボールにつまづいたりしてます。なぜ引っかかる、段ボールに。
さて今日からは稽古がスタジオになりました。
しばらくはここで稽古、という事で、念願の、事務所机や回転する椅子、ソファーが稽古場にやってきました。
今までは机を仮に長机などで代用していたので、俳優の皆さんにはなかなか本来の動きとは違う演技をさせてしまっていましたが、これでもう大丈夫。事務机です。事務椅子です。事務椅子、ちゃんと回転します。回転、しますねぇ……。
とはいえ、まだまだ仮の小道具も多いのです。今回のお話が1970年付近の話と言う事なので、例えば「当時はビニール袋は一般的ではなかった」「卵はパックで売られていなかった」「ティッシュではなく、ちり紙だった」など、モノとしてまだ調達できておらず、詰めて行かねばならない所もあったりします。
1970年の生活は、どんなものだったのか……なかなか資料に出てきにくい、世間から忘れ去れかけている「卵の小売の仕方」や「写真の袋の感じ」「今ではあまり売られてないアルミの洗濯バサミ」といった1970年感を、小道具からも迫っていけたらいいなと思ってます。
それでは……!
(2月17日.山本)
※写真は出演者の上村聡さん。じーーっと稽古をみています。次はもうちょっと顔がわかるように撮ります・・・