全日程公演、無事終了いたしました!

前々回、稽古場ブログに登場した橋本さんと同じく、出演者がお休みの時にその人の変わりに稽古に参加する”代役”をつとめています、橋口です。「橋」被りですね、どうも橋口です。
私は主に、ノゾエ征爾さんが演じる【渡辺】という役を代役で担当しています。
一昨日で立ち稽古も4回目になり、徐々にそれぞれのキャラクターの輪郭がはっきりし始めました。
この『ヒネミの商人』という戯曲は、「え?」「ええ。」「ああ。」「うん。」「いや、」などの一、二文字の台詞が多用されることがひとつの大きな特徴です。この数文字の台詞たちは一見会話のリアリティを出すためのものに見えますが、一つ一つの台詞がリアリティ以外の大きな意味を持つものだと稽古場で共有していく日々です。
この日の稽古では、【渡辺】と【道に迷う女】のシーンを立ち稽古もしました。
が、板の上に立ったのは代役の橋本さんと私、2人だけでした。
宮沢さんがぼそっと言いました。『代役、かぁ…』
私はちょっと思ってしまいました。
『ですよねぇー!!!』
たまたまこの日は出演者お二人の欠席がかぶってしまいましたが、そのまま稽古。役目を果たせてよかったです。
稽古は毎回、緊張感の中にも笑いがおこり、制作さんから『宮沢さん、そろそろお時間です...』の声がかかると全員が、「うわ!もうこんな時間か」、となるほど濃密な時間です。私も出演者の方々に刺激を与えることができるくらい日々稽古に励んでゆこうと思います。
(2月4日.橋口)